のののののうらがみ

カレンダーの裏程度のことしか書いてないよ

ミルクボーイさんが説明するCRM Analytics (旧・Tableau CRM)【2022年5月更新】

みなさんお久しぶりです。のののののです。
このブログも長らく放置しておりまして、気がついたら一年近く何も書いておりませんでした。

いや、ネタとしてはあったんですよ、バリバリの日系企業から、勢いで外資系企業に転職したことで毎日のようにルー語に悩まされたお話とか、
家を買ったら施工会社の瑕疵があって入居1ヶ月で壁に鋸を突き立てられた話とか。それは…追々…(書くのか?)

2022/5/20 追記

この記事を投稿したのが2021年12月なのですが、Summer'22リリースにて、Tableau CRMCRM Analyticsにまたもや名称が変更となりました…!なんとまあ…!
そのため、2022年5月現在確認できた状況で記事を更新しております。
すみませんが、私もリアルタイムに更新できていませんので、各種名称、機能は頻繁に変更となる可能性があるため、現在の正確な名称や機能を確認したい場合はSalesforceの製品ページ、ヘルプページ(英語版)をご覧になることを強くお勧めします。

突然なんでこんな記事を

たまたま夫とTableau CRMについて会話する機会がありましたが、Tableau CRMと各種Tableau製品の認識がごちゃごちゃで大混乱してました。
それを説明していたら「複雑すぎるよ!ミルクボーイの漫才みたいになってるじゃん!!」と怒られたので、じゃあ真面目に記事にしたらいいかなと。

そんなわけで、Tableau CRM(現CRM Analytics)と、Tableauと名のつく色々な製品群との違いに混乱している人のための漫才です。
かの有名な?コーンフレークネタの改変という、やや賞味期限の切れたテンプレートに載せて書きました。
エセ関西弁になっている部分もあるかと思いますので、見逃せなかったネイティブ関西弁話者さんがいらっしゃったら、せっかくなので熱い添削コメントをお待ちしています。

説明していただいた

内海「どうもーミルクボーイですー」
駒場「よろしくお願いしますー。拍手ありがとうございますー」
内海「今Astroのステッカーをいただきましたけどもね」
駒場Macbookに貼らせていただきますー」
内海「こんなんなんぼあっても良いですからね」

駒場「いきなりですけどね、うちのオカンが好きなサービスがあるらしいんやけど、その名前をちょっと忘れたらしくてね、色々聞くんやけど全然分からへんねん」
内海「好きなサービス!?ほな敏腕エンジニアの俺が、オカンの好きなサービスちょっと一緒に考えてあげるから、どんな特徴言うてたかってのを教えてみてよ」

駒場Salesforceのデータを取り込んで、ヒートマップバブル地図グラフとかの形式で表示したりできるらしいねん」

内海「おーCRM Analyticsやないかい。
Salesforceのデータをテーブルやグラフの形式にするだけなら、レポートやダッシュボードの機能でも作れるんやけど、ヒートマップや地図グラフで表現したいならCRM Analyticsじゃないと作れへんからな。その特徴はもう完全にCRM Analyticsやがな」

駒場「いや俺もCRM Analyticsと思うてんけどな」
内海「せやろ」

駒場「オカンが言うには、パソコンにインストールして使うって言うねんな」
内海「あーほなCRM Analyticsと違うかぁ。CRM Analyticsだと、パソコンでの表示はブラウザ経由なんや。モバイルであればTableau CRM AnalyticsアプリをApp StoreGoogle Playストアでダウンロードして使うんやけど、パソコンにインストールするってなるとちゃうなぁ」

駒場「そやねん」
内海「ほなもう一度詳しく教えてくれる?」

駒場「オカンが言うにはな、画面にはTableauって表示があるのに、その製品に関する問い合わせは Tableauサポートでは対応しないらしいねん」
内海「そらCRM Analyticsやないかい。
Tableau OnlineやTableau Server、Tableau Desktop、Tableau Prep Builderとかの各種Tableau製品についてはTableauサポートで対応になるんやけどな。
CRM Analyticsは元はTableau CRMってサービスがリブランディングして CRM Analyticsになったって経緯があるから、Salesforceサポートに問い合わせて対応なのよ。
操作画面上は更新が追いついていなくて、ほぼTableau CRMって書いてるけどな」
駒場「ややこしい」
内海「さらに前に遡ると、Einstein Analyticsって製品名だったしな。駅前のラーメン屋の店名くらいに変わりすぎて、技術ブログとかヘルプ記事がちょっと探しづらくなってるのよ。管理者泣かせやほんまに」

駒場「分からへんねんでも」
内海「何が分からへんのこれで」
駒場「俺もCRM Analyticsやと思うてんけどな」
内海「そうやろ」

駒場「オカンが言うには、データソースは自社内データセンターのオンプレサーバやって言うねんな」
内海「ほなCRM Analyticsちゃうやないかい。
CRM Analyticsで分析するデータセットクラウド上で管理されてるし、もし外部データソースとの接続コネクタを使うにしてもオンプレサーバとの直接接続するようなコネクタの提供はないからなあ。
基本的にはSalesforceにオブジェクトとして情報をもたせた上でCRM Analyticsに接続することになると思うんや」

駒場「そやねんそやねん」
内海「CRM Analyticsちゃうがな。ほな、もうちょっとなんか言ってなかった?」

駒場モバイルアプリのアイコンが青くて、十字マークがたくさんあるんやって」
内海「CRM Analyticsやないかい!
白背景で十字マークがカラフルならTableau Mobileとかその他のアプリの可能性あるけど、青一色の背景なら、CRM Analyticsの情報をモバイルで表示できるTableau CRM Analyticsアプリのことで決まりよ。
インストールするとSalesforceユーザでのログインが求められるから、そこでCRM Analyticsの使える権限セットライセンス(Tableau CRM PlusやAnalytics Platformなど)がついたユーザでログインすればモバイル用のレイアウトで見やすく調整されたダッシュボードを出先でササッと確認できるんやで」

駒場「でも分からへんねん」
内海「なんで分からへんのこれで」
駒場「俺もCRM Analyticsと思うてんけどな」
内海「そうやろ」

駒場「オカンが言うには、ピボットテーブルの行と列に2つ以上の項目を割り当てられるっていうねん」

列に2項目入れた例

内海「ほなCRM Analyticsちゃうやないかい。
上の画像だと、Valid(有効)って項目とSex(性別)の項目とで、列を2レベルの階層で表現してるんやけど、
CRM Analyticsでは、残念ながら下の画像みたいになってしもて、ピボットテーブル形式でのテーブル表示時には列の項目は一つしか割り当てできんのや。
グループ化した項目のうち一番最後の項目を列のグループとして扱うのが限界で、それを階層構造にはできひんのよ」

列は1項目しか出てこない

駒場「せやなあ」
内海「さすがにグラフやテーブルの表現の自由度はTableau Desktopには敵わんなぁ。
せやから、エンドユーザが『このグラフのここ部分は絶対ピンク色がいいー!エクセルの表と全く同じのにしてくれないと会社こないもんー!』とグズりだした場合は、CRM Analyticsでその表現ができるか、事前にトライアル環境やヘルプ記事でよく調査することをお勧めするで」
駒場「元気出してな」
内海「てなことでCRM Analyticsちゃうがな。もうちょっとなんか言うてなかったか?」

駒場機械学習を使ったデータ分析に使われてるらしいで
内海「CRM Analyticsやないかい。
厳密にはCRM AnalyticsのなかのEinstein Discoveryやな。
CRM Analyticsでデータセットを作ったら、そこから機械学習モデルを生成できるんや。
例えば、商談の成約時の金額を最大化するためにはどういった要素が関係しているのかとかも分かるから、ユーザの営業活動のヒントにもできるで」

駒場「でも分からへんねん」
内海「分からへんことないやろもう!オカンの好きなサービスはCRM Analytics!」
駒場「でもオカンが言うにはCRM Analyticsではないって言うねん」
内海「ほなCRM Analyticsちゃうやないかい!オカンがCRM Analyticsではないと言うんやからCRM Analyticsちゃうがな!ホンマに分からへんがなこれ、どうなってんねんもう」

駒場「んでオトンが言うにはな」
内海「オトン?」

駒場WaveAnalyticsちゃうか?って言うねん」
内海「いやEinstein Analyticsより更に前の名称やないかい!もうええわー」

駒場&内海「ありがとうございましたー」

まとめ(2022/5/20 追記)

★製品名称がとても変わっています。
 変遷:WaveAnalyticsEinstein AnalyticsTableau CRMCRM Analytics
 ただし、Tableau CRMからCRM Analytics への名称変更対応は完全には完了していないため、画面上やヘルプのあらゆるところでまだ Tableau CRMと表現されています。

CRM Analytics(旧WaveAnalyticsEinstein AnalyticsTableau CRM)関連のお問い合わせは、Salesforceサポートで対応しています。

★Tableau Online、Tableau Server、Tableau Desktop、Tableau Prep Builder関連のお問い合わせは、Tableauサポートで対応しています。

CRM Analyticsのデータソースは、ローカルからのCSV取り込み、Salesforceからの同期、AmazonAWSなどの外部クラウドサービスからのコネクタを使用した同期などに対応していますが、自社のオンプレサーバなどからリアルタイムに連携する標準機能の提供はありません。

★データの表現方法は、各種Tableau製品とCRM Analyticsとで、表現可能なグラフの形式がかなり異なります(各種Tableau製品の方が、カスタマイズ性に富んでいます)。



やりきった

個人的に気になるCRM Analyticsでのできること・できないことを書いたら結構なボリュームになりましたね。
好きなサービスがあるとか言ってるオカンと、Wave Analyticsという単語が出てくるオトン、すごい家になってしまいました。
楽しかったのでいいか。