devでもadminでもない人のKAIZEN(中編)
懲りずにExcel職人、ツールは凝ります
叩き台を叩く
なお、”連動する項目を書かない”という選択肢もありますが、
プルダウンで入力規則をつけたため、「Bタイプ」「タイプ B」「Bタイプ」などの表記揺れがなくなります
魔法のURLを作ろう
ちょっと&が多くてわかりづらくなってしまいましたが、前の記事でご紹介したパラメータの指定を関数で引っ張ってきているだけです。おさらいとして載せておきます。
(新規作成用URL)&(項目ID)=(入れたいデータ)
URL生成時は可能な限り1つのセルに関数を一気に書き連ねるのではなく、メンテナンスのことも考えて別セルから結合させることをお勧めします。この記事を読んでいるあなた以外でも、メンテナンスができるように、ツールの情報はきれいに整理しましょう。
URLをただ開くだけ。そこにひと手間
新規作成用URLと各項目用パラメータを結合して、レコード作成用URLができました。
早速、HYPERLINK関数でURLを開くボタンを作ろう!と思うかもしれませんが、ちょいとお待ちを。
実はハイパーリンク関数は255文字以上のURLに対応していま
項目数が多い場合、255文字を超えることもあるでしょう。
そのままExcelシートからURLをコピーして、ブラウザのアドレスバーに打ち込む方法もありですが、せっかくだったら直接Excelシートから開きたいですよね。その場合はURLをブラウザで直接開くための、マクロを使っていきましょ
まず、Alt+F11を押してVBAを起動させます。
左側の「標準モジュール」から、「Module1」をダブルクリックするとエディタが出てきますので、以下のコードを記載します。
書き換える所は、
最後に「魔法をかける」ボタンでもつけておきましょう。適当に図形やボタンを作って、そこに今回作ったマクロ「URLOpen」を割り当てるだけです。
これで、ボタン一つでレコードを作る画面までたどり着けました。
すでに保存されたレコードに追記したいとき
さて、このTシャツ発注受付メモは受付窓口で使うことを想定して電子化しましたが、この受付用紙は隣のフロアの配送担当者に渡す必要があります。どうやって渡しましょう。一度印刷して持っていきますか?…せっかく電子化したのに?
配送担当者も、Salesforceへの入力が楽になるならそのメモ帳を使いたいと言ってくれています。
つまり、既に存在するレコードに対して更新を加えたい。レコードタイプが変わっても使いたい。そんな時、どうすればいいでしょうか。
寄り道
今回は開発者(dev)でも管理者(admin)でもない人向けの記事ですので、「レコードタイプって何ぞや!」という方向けに、簡単に書くと…
レコードタイプとは==================
入力できる項目を変えたり、見ることができる人を設定できるフォーマットのことだよ
これを切り替えると画面の配置とか変えられるよ
===============================
承認者に承認を依頼すると、承認者用の記入項目が出てくる、みたいなことができます。
…なにやら黒い帽子をかぶったひよこさんが出てきそうな書き方になっちゃいましたが、詳しく知りたい方はぜひ「レコードタイプ Salesforce」とかで検索してください。いい感じのブログやTrailheadが出てきます。
これはちょっとひと手間が必要ですが、もちろんできます。
既存のレコードのURLに、「/e?」をつけてから、項目IDとデータを同様の方法でくっつけるだけです。「え?」って感じですよね。…なんでもないです
=既存レコードURL &"/e?"& 項目ID &"="&ENCODEURL(入れたいデータ)
この方法で、配送担当者用のシートを作ってみました。
ばっちりです。
これを利用すれば、あまり字が上手じゃない電話オペレータから、手書きのメモを渡されて困惑したり、住所の書き間違えで配送事故につながることがなくなります!
自部門の電話オペレータからも、隣のフロアの配送担当者からも感謝されそうです。おいしいコーヒーとロータスのキャラメルクッキーをおごってもらいましょう!
後編で何をやるつもり?
なんかもうちょっとネタがあるので、それを紹介しようかなあと思っています。もちろん、Salesforceを勉強したことがない人にも使ってもらえるように…!ではでは~